2014年7月2日水曜日

“新庁舎起工式”


 現在の市庁舎は、昭和49年に人口8万人を想定して建設されました。その後、人口の急増と業務の増加・拡大に伴い、第二庁舎そして第三庁舎を整備するほか、集合事務所や文化会館の一部にも事務室を配置してきましたが、庁舎の分散により訪れた方が利用しにくい施設となっています。また、建物や設備の老朽化や震災発生時に中枢拠点として使用できないなどの問題を抱えていたことから、新庁舎建設を復興計画に位置付け、他の復興事業と併せて実施することにしました。

 そして本日、新庁舎建設工事が着工を迎え、起工式を開催し関係者約80名が出席して、工事の安全を祈願しました。
 会場に向かう途中、市民の方から「いよいよですね。楽しみにしています。」と声をかけられる一幕もあり、皆様の期待の高さを実感したところです。

 新庁舎は平成28年春に完成する予定です。
 最高水準の安全性を確保し、大規模震災時においても災害対策本部の運営と市役所業務の継続が可能となります。また、市民の皆様が利用しやすく優しさを感じる施設とするとともに、市民活動団体などが利用できる空間を確保するなど、より多くの市民に親しまれる庁舎としたいと思います。
 そして、同時に元町随一の大型公園、約2ヘクタールの「(仮称)浦安公園」を整備し、安らぎと憩い、そしてレクリエーションの場として、こどもからお年寄りまで全ての市民に親しまれる公園としたいと夢を膨らませているところです。

2014年6月18日水曜日

“子育て大国”


 「フィンランド」と言えば、サウナ風呂やムーミンを思い浮かべる方も多いと思いますが、実は、非常に先進的な「子育て大国」としての顔も持っています。

 本日は、フィンランド大使館を訪れ、マヌ・ヴィルタモ大使やスタッフの皆様に、フィンランド流の子育てや働き方についてお話を伺うとともに、今後のご協力についてお願いをしてきました。
 今の日本では考えられない手厚い支援や制度、子育てに対する親と社会の意識、男性の育児などについて、大いに見聞を深めることができました。

 我が国では、人類未曾有の高齢化社会と少子化、そしてそれに伴う深刻な人口減少社会が訪れようとしています。
 私たちの浦安では、この悪循環に「待った」をかけようと、財政調整基金から30億円を繰り出して少子化対策基金を創設し、男女の出会い、妊娠・出産から子育て、就学まで切れ目のない支援をはじめたところです。

 まずは、健診や保健指導、予防接種や育児に関する相談など、妊娠期から就学期までの支援を実施する フィンランドの「ネウボラ」をモデルとした母子支援の拠点を創設したいと考えています。そしてフィンランドのギフトサービスを参考に、行政と親子の接点づくりなどを順次進めて行く予定です。
 どうぞ、今後の浦安の「子育て大国」への取り組みにご注目ください。

2014年6月12日木曜日

“復興副大臣視察”


 東日本大震災の発生から早いもので3年3ヶ月が経過し、市内各地で本格的な工事が行われ、本市の復旧・復興もいよいよ正念場を迎えています。

 そのような中、谷公一復興副大臣が、私たちの浦安を視察に訪れました。
 これまでの応急復旧活動をはじめ、幹線道路や下水道管の液状化対策、そして、これからの住宅地の一体的な液状化対策について熱心に耳を傾けてくれました。
 
 とりわけ、復興交付金制度の「市街地液状化対策事業」の合意形成のタイムリミットが6月末までと大詰めを迎えており、541戸のほぼ100%の合意を取り付けた舞浜3丁目を視察していただくなど、これらの調査にかかる国からの費用を要望している最中での副大臣の視察となったほか、NHKのニュースでもこの模様が放映されるなどとても有意義なものとなりました。

 副大臣からは「浦安は大変立派にやられている。自治体のトップランナーである」とのお褒めの言葉と「引き続き浦安市の取り組みを支援する」との心強い一言をいただき大変勇気づけらた一日でした。
 今後も国と、そして市民の皆様と一体となり、被災からの克服と新生浦安のまちづくりを強力に推し進めていきたいと意を強くしたところです。


2014年6月3日火曜日

“国のかたち”


 少子高齢化、そしてそれに伴う人口減少社会の到来等により、地方都市を取り巻く環境は大きく変容しています。日本創成会議の試算によると、2040年には、若年女性の流出により全国49.8%にあたる896市区町村が消滅の危機に直面するとされています。

 このような中、「国のかたちとコミュニティを考える市長の会」が本日開催され、社会保障・税番号制度実施に向けた各市の取り組み状況や行財政運営上で見込まれる効果等について意見交換を行いました。
 この「国のかたちとコミュニティを考える市長の会」は、平成17年に私自身が呼びかけ人のひとりとして立ち上げたもので、以来、自治体が直面する様々な政策課題について自由に議論しながら、相互の問題意識の深化を図ってきました。

 私が市長に就任した理由のひとつが、国会議員の秘書時代に「このままでは国が溶けていく」「地方から国を支えたい」と思ったからであります。
 そして現在、全国の多くの市町村長との交流を通じて確信したのは、「幕末に国難を乗切り、新しい時代を創った列藩、そして志士になるのは、懸命に頑張っている市町村であり、首長である」ということです。

 人口減少社会は避けられませんが、私たちの浦安が、魅力ある地方の拠点都市、そして持続可能な地域社会のモデル都市として、全国市町村の範たる存在となり、新たな国のかたちを創っていけるよう全力で市政運営に臨んでまいります。
 どうぞこれからの浦安にご期待ください。

2014年5月16日金曜日

“福祉流民を出さない決意”


  先日、ハローワークを通じて就職した障がい者が約7万8千人となり、過去最多を更新したとの発表がありました。
  これは法定雇用率の引き上げに伴う、企業の採用意欲の向上に加え、障がい者の就労意欲の高まりが要因であると言われています。
  そして、それに伴い 就労する障がい者の余暇の過ごし方について、その支援と充実がより一層求められるようになりました。

  私たちの浦安では、昭和59年に、就労する知的障がい者の余暇支援活動を目的とする「きぼう青年学級」が開級し、本日、めでたく30周年を迎えることができました。
  これも、学級生の幸せを願う手をつなぐ親の会の皆様、保護者や先生方、ボランティアの皆様方のご尽力の賜であります。心から深甚なる感謝の意を表したいと思います。

  きぼう青年学級では、毎週第三日曜日の余暇支援のほか、仲間たちや地域と交流を図りながら幅広い活動をしています。また、障がいの有る無しにかかわらず約40人のメンバーが集まり、よさこい踊りサークル「輝貌TEAM YOSAKOI」を立ち上げ、さまざまなイベントや大会を大いに盛り上げてくれています。

  私は、平成10年に「浦安から福祉流民を出さない」と選挙公約に掲げて市長に就任しました。その信念は、16年が経過しつつある現在においても一貫として揺るいでいません。
  障がいのある人や高齢者、こどもたちなど、この浦安に暮らす誰もが 安心して質の高い生活を送り、そして地域と積極的に交流していけるよう、これからも断固とした決意で臨んでいきます。

2014年4月30日水曜日

“海南クラブ”


 全国的に若いまちと言われる浦安ですが、昨年、高齢化率が14%を超え、ついに高齢社会に突入しました。また、60歳以上が全人口の2割を超えるなど 今後ますます高齢化が加速すると考えられます。

 そのような中、本日市内で45番目の老人クラブ「海南クラブ」が海楽1丁目に誕生しました。海南クラブの創設は、地域の高齢者問題について話し合う茶話会がきっかけであったそうです。醍醐会長を中心に、会員同士の親睦はもちろん地域との交流を深めていただき、積極的にご活動されることを期待しています。

 浦安の老人クラブは、昭和37年4月に「第1クラブ」が発足したのが最初です。以来、地域の健康づくりやレクリエーション活動、児童の見守りや社会奉仕活動など幅広く活動されており、会員の総数も市全体で3千を超えようとしています。


 私は地域のコミュニティの醸成が浦安市の最大の課題のひとつであると思っています。そのため、自治会集会所や老人クラブ会館は、土地の確保から建物の建設、そして光熱水費など維持管理費までも全額市が負担しています。これは、助成金などで対応している他自治体と比べて大きな本市の特徴となっています。
 海南クラブにつきましても専用の会館を早く整備して欲しいと熱く要望されてきましたので、何とか方法はないか、今後検討していきたいと思います。

 老人クラブの会員の皆様方におかれましては、これからも地域の活性化と福祉の増進のため、いつまでもお元気でご活躍くださいますことを心から願っています
 高齢者が住みやすい街は、みんなに優しい街です。今後も高齢者の皆様方が安心して暮らしていけるよう、行政サービスの向上に果敢に取り組んでまいります。


2014年4月16日水曜日

“感謝状の贈呈”


 市内を春色に染めた染井吉野の時期も終わり、次の八重桜がちょうど見頃を迎えた今日の良き日に、市の公益のために多大なご寄付をくださった方々に対して、感謝状を贈呈させていただきました。

 皆様から賜わりました貴重なご厚志は、災害復興、教育・緑化・福祉の推進など市政全般にわたって大切に活用させていただきます。皆様方の温かいご支援に対しまして、市民を代表して心から厚く御礼申し上げます。

  「人のために灯りをともせば自分の前も明るくなる」とは日蓮上人の言葉だそうです。
  皆様のご寄付は、見返りを求めない無償の行為ですが、このご厚志が巡りめぐって皆様方のもとに還っていくよう、このまちをもっともっと良くしていきます。
 どうぞ引き続きご支援とご協力をお願いいたします。そして、これからの浦安市のさらなる充実と発展にご期待くださいますようお願いいたします。

2014年4月3日木曜日

“施政方針と予算の説明会”



 境川沿道をはじめ市内各所に桜が咲き誇り、浦安はまさに桜花爛漫の季節となりました。

 新年度がスタートするこの時期、浦安市では毎年、市民の方々を対象とした「主要施策と予算の説明会」を開催しています。

 これは、私が市長に就任した翌年の平成11年に、市政への理解と関心を深めてもらうために開催した「市民と市長のさわやかトーク」がはじまりで、現在では、元町・中町・新町の住民を対象とした公民館で、そして地域の公民館に来られなかった方々を対象に 文化会館の小ホールを会場として開催しています。
 福祉・環境・教育など新年度の市政の方針と当初予算及び主要事業の概要について報告を行うとともに、参加者からさまざまなご意見を頂戴して市政に生かしています。

 本日は、主に中町の方々を対象に富岡公民館で説明会を行いました。比較的年齢層の高い方が目立ちましたが、若い世代、仕事帰りと見られる方々や主婦の姿等も見受けられ、 雨にもかかわらずお集まりいただいた約60名の参加者を前に、私もつい話に熱が入ってしまい 最後には喉がカラカラになってしまいました。

 平成26年度は、復旧・復興に目途をつけると同時に、高齢者施策、少子化対策、元町の再整備などまさに正念場の1年となります。市民の皆様とともに、再び“人が輝き躍動するまち浦安”を目指して積極果敢にチャレンジしてまいります。どうぞ、今年度の浦安にご期待くださいますようお願いします。

 次回の説明会は、4月10日に中央公民館、4月17日に日の出公民館、4月23日に文化会館で開催を予定しています。
 本日来られなかった皆様も是非ご参加いただき、一緒に浦安の未来について考えていきましょう。

2014年3月11日火曜日

“3月11日”


 私たちの生活を一変させた東日本大震災の発生から3年が経過しました。

 思えば、平成23年3月11日の被災以降、応急復旧活動をはじめ、国や関係機関への働きかけ、独自の支援制度創設、市民の声を集めた復興計画の策定、幹線道路や下水道施設工事など、復旧・復興に向けて真っ向から取り組んできた3年間でした。
 そして同時に、地域コミュニティの絆の強さ、災害時でも自立した生活が可能な 都市基盤構築の重要性を改めて認識したところです。

 これからは、震災で受けたダメージを一刻も早く克服し、全国から「住みたい街」「うらやま市」と羨ましがられた浦安を取り戻すとともに、震災以前よりもさらに住みよい街にしていきます。
 折しも今年は、浦安誕生125周年にあたります。
「浦、安かれ」と祈りと願いを込めた本市の原点に思いを馳せながら、新生浦安のまちづくりに果敢に取り組んでいきます。
 そして、私たちの取り組みが、新たな都市型災害への備えと被災からの克服に向けた先進事例として、全国の自治体へと発信されていくことを期待しています。

 結びに、改めて東日本大震災で犠牲となられた方々に哀悼の意を表しますとともに、そのご家族や関係者、そして被災された方々に、心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

2014年3月9日日曜日

“最悪を想定した危機管理”

 

 阪神淡路大震災、そして先の東日本大震災においても災害復旧にボランティアの力は欠かせませんでした。ボランティアの活動は、被災した住民にとって人的・物的資源としてはもちろん、精神的にも大きな支えとなります。

 浦安市では、3年前の東日本大震災発生時における反省と教訓を生かし、昨年10月に県内で初めて「常設型」の災害ボランティアセンターを社会福祉協議会内に設置しました。
 本日は、この災害ボランティアセンターを平常時体制から災害時体制へと移行する訓練を行いました。これまでの訓練と異なり、運営本部の設置場所を総合福祉センターから富岡小学校に移し、災害発生直後の体制づくりからセンターの運営等についてシミュレーションを行いました。
 支部社協の皆さんや明海大学生をはじめ、各種団体や個人の皆さんなど、約100名が訓練に参加していました。

 首都直下型や南海トラフをはじめ巨大地震は必ず来ます。
 報道等では、「何年以内に何パーセントの確率」などと報じていますが、時期や可能性にとらわれず、「最悪の災害は必ず来る」と覚悟を決めて準備し訓練しておくことが、真の危機管理だと思います。
 「最悪の状況をも想定し、その上で楽観的に行動せよ」これは、三井グループの礎を築いた三井高利の言葉です。あらゆる限りの状況を想定して準備をするからこそ、一朝有事の際には楽観的に冷静に対応ができるのです。

 今後も「安全・安心こそ最大の福祉」と肝に銘じて、市民の安全と財産を守るために万全を期してまいります。皆様方も、各家庭において今一度、震災時を想定した検討を行ってくださいますようお願いします。